設計 :元氣つばさ設計事務所 左官工事:ぬり貫(仕上げ:パンメタル) 施工 :なかむら建設 和室の床の間に相当する壁を金属粉を成分とする左官壁により仕上げた。 白い錫と黒い鉄、異なる二種類の金属が混じりあう部分では、ぼかしの表現を取りながら、イオン化傾向の違いにより赤い錆が発色する。 左官壁は現場で一旦パネル状の下地として仮組みされ、工場にて左官の仕上げがなされた後、再度現場で組上げられた。 鏝で塗り重ねられた金属は時間をかけて丁寧に磨き上げられ、混じりあい、徐々に素材感を増しながら、鈍い輝きを放つ。